フィリピン留学情報

フィリピンへの復興支援

レイテ島など東ヴィサヤ地方に大きな被害を与えた台風30号。発生から1週間以上が経ちましたが、被害の全容がまだつかめていない状態で、現時点で4,000人を超える犠牲者はさらに増えることでしょう。また、被害者への支援がなかなか進んでおらず、治安の悪化も懸念されています。

フィリピン人の7人に1人が被害を受けたとされ、まだ救援活動が続いている中で少し早いのかもしれませんが、今後のフィリピンの復興に対してフィリピン留学のエージェントとして何ができるのか考えてみました。

もうかなり昔のことなのですが。阪神淡路のちょうど1年後に神戸を訪れたことがあります。阪急電車の車窓から見える公園のあちこちにブルーシートで作った小屋が建っていました。災害からの復興、元の生活に戻ることがどれだけ大変なのかを思い知らされた記憶があります。


さて、今回のフィリピンの台風被害ですが、レイテ島を復興させれば済む問題ではないというのが僕の根本にある考えです。それはレイテを含む東ヴィサヤ地方が持つ特殊性にあります。東ヴィサヤが特殊というより、本当はマニラとセブが特殊なのですが。

レイテに限らずフィリピンの多くの都市はこれといった産業を持っていません。農漁業が中心で、そもそもフィリピン国内には十分な雇用がありません。だからこそ、人口の10%にも及ぶフィリピン人が海外に出稼ぎに出ているわけです。

もちろん、地方の人すべてが出稼ぎに行くわけではなく、大多数は雇用を求めて大都市へと出ていきます。それがマニラとセブです。マニラへはフィリピン全土から、セブにはフィリピン中部ヴィサヤ地方や南部ミンダナオ地方から出稼ぎ労働者がやってきます。


今回の台風でレイテ島や他の東ヴィサヤの多くの街が壊滅的被害を受けました。もともと産業がなかったところが大災害に見舞われたわけですから、大量の失業者が出ることは間違いありません。では彼らはどこに行くのか? 行き先はマニラとセブしかありません。

それはつまりどういうことかというと、東ヴィサヤからマニラやセブに大量の労働力が入ってくるということです。そうなると雇用の需給バランスが大きく崩れる可能性があります。


マニラはまだ大丈夫かもしれません。もともと1千万を超える人口がいますから、そこに数万人や数十万人が流入してきたところで%の世界です。そこまで大きな影響はないと思います。

問題はセブです。セブはフィリピン第2の都市と言われますが、中心人口は100万人もいません。広域セブ全体で見ても300万人程度です。そこに数万人や数十万人が流入するとさすがに大きな影響が出ます。

セブに流れてきた被災者たちが職に就けなければ、あるものはホームレス化するでしょうし、そういった貧困層が集まったスラムが新たに生まれるかもしれません。


それを避けるためには新たな雇用を生み出すしかありません。これはフィリピン留学の業界にとっても深刻な問題です。今まで安全のイメージで売ってきたセブが治安の悪化となると、少なからずの学校やエージェントが大きな影響をうけることでしょう。

では、フィリピン留学のエージェントとして何ができるのか、何をすべきなのかというと、送客しかないのではないでしょうか。1人でも多くの留学生をフィリピンに送り雇用を生み出す。

学校の教師や留学生寮のスタッフなどが中心ですので、それほど大きな雇用を生み出すことは恐らくできないでしょう。ですが、フィリピン留学のエージェントでなければできない復興支援となるとやはりこれだと思うんです。


留学生をフィリピンに送り込むと書きましたが、もちろん留学希望者をだまくらかしてフィリピンに留学させるという意味ではありません。フィリピン留学の魅力を丁寧に説明し、1人でも多くの日本人にフィリピンに留学してもらうという意味です。


台風30号がフィリピンを襲って以来、フィリピンに留学して大丈夫なのか? 学校は被害を受けていないか? タクロバンの治安が悪化と聞くがセブは大丈夫なのか? こういったお問い合わせが激増しています。

しかしこれは明らかな過剰反応でして。セブとタクロバンは数百km離れています。セブでも一部で電柱が倒れたり停電したりといった被害が出ましたが、ほぼすべての学校が台風の翌日から授業を再開しています。

さらに、マニラやクラーク、バギオといったルソン島内の都市は、そもそも台風自体が通過していません。福島で原発事故が起きた時に海外の人が東京や大阪は大丈夫か?と心配したのと同じような状況が日本で起こっているわけです。


こういった誤解にも丁寧に説明し、安心し納得してフィリピンに留学に来てもらう。そういうお客様を1人1人増やしていくことが、留学エージェントとしてできるフィリピンへの復興支援ではないかと思っています。

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